■ 屋形船お見合い殺人事件
神はなぜ世界をこう複雑に創ったんだ。剣崎はひどく苛立ちながら天を仰いだ。視界に映るのは染みひとつない天井。刑事。悪者に正義の鉄槌をくだす誇り高き職業。現実。無機質な部屋で悶々と過ごす不毛な日々。悪の存在が曖昧であれば弾丸も国家権力も虚しく空を切るだけ。
「準備整いました」
「ごくろう。例の事件だな」
「はい。屋形船お見合い殺人事件です。ピ」
部下の川中がリモートコントローラー片手に直立不動の姿勢をとる。いつものスタイル。
「ガイシャは女だな」
「はい。松浦美香23歳。職業はカラーコーディネーターです。ピ」
「第一発見者は見合い相手の男とあるが」
「はい。田中なんとか。年齢と職業は聞きそびれました。ピ」
「次からは必ず聞いておけ。あと設定温度をコロコロ変えるな」
「男の証言によると昼寝から目を覚ましたところガイシャはすでに息絶えていたようです」
「見合いの最中に昼寝していただと?」
「最初は僕も疑いました。でも男は取調べ中に2度仮眠をとりました」
「ふざけた野郎だ。それでお前は指をくわえ黙って見ていたわけか」
「いえ。細心の注意を払って寝返りを打たないよう見張ってました。」
「新米ママとしては100点、新米刑事としては0点だ」
「寝言から推測すると男は友達思いの優しい奴です。犯人像と結びつきません」
「寝言だぁ?」
「田代、古賀、久保」
「名前を連呼してるだけじゃないか」
「続けてこう言ったんです。ぼくがあの山へ薬草を採りにいくよ」
「夢の話はさておき現場に居合わせた2組の両親は何と言ってる」
「証言できる状態にありません。全員が緊急入院してます」
「どういうことだ」
「ひくにひけなかったようです」
「もう一度聞く。どういうことだ」
「見合いの最中にあとは若いふたりに任せましょうオホホという台詞を言ってしまったんです」
「屋形船に乗ってるのにか」
「はい。4人とも隅田川に頭からダイブしました。水質の悪い中を岸まで泳ぎきりました」
「ということは最後まで現場に残っていたのは田中なんとかと船頭だけになるな」
「警察が駆けつけたときは船頭の姿も消えてました。オフ櫂に参加するとの書置きを残し」
「オフ櫂。船頭コミュニティの薄ら寒いユーモアか。すぐに指名手配しろ」
「分かりました。ピ」
「それでできるのか」
「たまに同一人物を続けて指名手配したり知らない演歌歌手の曲を入れたりしてしまいますが」
「カラオケ機能は削除しておけ」
「嫌です」
「ガイシャの死因はなんだ」
「薬物中毒です。現場に残されたコーヒーカップから致死量の毒が検出されました」
「薬物の種類はなんだ」
「コーヒーを淹れます。ボサノヴァはお好きですか」
「気分を変えるタイミングだろうか」
「砂糖は」
「1杯」
「ミルクは」
「2杯」
「烏賊は」
「薬物の種類は何だ」
「コエンザイムQ13です」
「ギリギリの登録商標だな」
「効果は対極に位置します。アンチ・アンチ・エイジング」
「背筋がゾクゾクしてきた」
「風邪でしょうか」
「熱はない」
「悪魔の実を口にしたんじゃないでしょうか」
「悪魔の実?」
「能力者になれる不思議な実です。剣崎さんが食べたのはおそらくゾクゾクの実」
「死ぬまでつらい症状が続くだけじゃないか」
「さらに容疑者を泳がせられなくなります。うまいこと言ったので10円下さい」
「ガイシャの交友関係を洗え。見合いしたことに激昂した恋人の犯行かもしれんぞ」
「さすが剣崎さん。遠距離恋愛中の恋人の存在が浮かび上がりました」
「よし10円やろう。そいつはどこに住んでる」
「皇居です」
「何かあったらすぐそれだ。本当はどこに住んでるんだ」
「三島由紀夫が割腹自殺した市ヶ谷です」
「ガイシャのマンションはどこだ」
「芥川龍之介が服毒自殺した田端です」
「駒込で乗り換え15分。それがどうして遠距離恋愛になるんだ」
「ありえないほど両目の位置が離れてるからです。草しか食べません」
「俺の勘だとそいつも犯人じゃないな」
「反芻します」
「牛だな。他に怪しい奴はいるか」
「ガイシャの交友関係は派手でした。大勢の男達がまるでNATOに群がる蟻のようでした」
「蟻が欧州の安全と平和に関心があるとはな」
「私もその蟻の一匹です」
「お前とガイシャが関係していたとはな」
「結納まで交わしてました」
「それは最初に報告すべき事柄だろう」
「もう過去の女ですから。2つの意味で」
「なにか捜査の手がかりになるかもしれん。別れた原因を聞かせてくれ」
「今度飲みに行ったときにでも」
「今だ」
「馬鹿なことをしでかして怒らせてしまったんです」
「1年で拳銃を12回紛失したお前のことだ。滅多なことでは驚かんよ」
「彼女の胸のシリコンを寝てる間に摘出してしまったんです」
「想定外だ」
「それをウェーハ状にして半導体を製造しICチップにして再び胸に埋め込みました」
「異次元だ」
「普通じゃ心に響かないと思ったんです。カラーコーディネータは個性的な職業ですから」
「色の魔法使い。略して色魔」
「剣崎さんでも言っていいことと悪いことがあります」
「今のはどっちだ」
「言っていいことです。あの色魔はマンションの17階から僕を突き落としました」
「よく死ななかったな」
「元柔道部ですから。餃子みたいな耳でふわりと着地して助かりました」
「初耳だな。柔道部の餃子みたいな耳がエアバッグの働きをするなんて」
「耳だけに」
「耳だけに」
「ahめぐり合うために♪」
耳鼻科のテーマソングを口ずさみながら剣崎は強く拳を握りしめた。軽い痛みをともなうその感触は気休めにもならない。なぜ難事件ばかり自分を襲うのか、なぜ一度も犯人を捕まえられないのか。再び天を仰ぎ夢想する。犯人の悪に染められた両手首にくっきりと赤アザを刻みつける手錠。汚辱にまみれた犯人の顔を永遠に覆いかくす薄茶のコート。どうしても犯人の顔が見えない。
「それにしても見合い中に殺害されるなんて酷い話だ」
「犯人を憎いとは思いませんが言い知れぬ虚無感がわき起こってきますね」
「動機はなんだと思う」
「動機ですか。そういう奇抜な視点からアプローチしたことはありませんでした」
「物盗りの線は」
「ないですね。ガイシャの財布、貴重品は現場に残されていました」
「通り魔の線は」
「ないですね。なにせ殺害現場は隅田川に浮かぶ屋形船の中ですから」
「ではパンティーの線は」
「ないですね。ガイシャは常にノーパンでした」
「見合い中なのにか」
「ええ。彼女が武蔵坊弁慶なら矢を射られ仁王立ちしてる最中もノーパンだったでしょう」
「38度線は」
「今のところ異常ありません。米朝首脳会談の成否次第です」
「やはり怨恨の線を洗うか」
「はい。ただ捜査員の数が圧倒的に不足しています」
「何人が動いているんだ」
「3人です。僕と剣崎さんと船頭だけです」
「船頭が帰ってきたな。心強い味方として」
「指名手配を解除します。ピ」
「他の奴らは一体何の事件を追ってるんだ」
「血眼になって人気ラーメン店主監禁事件を追ってます」
「とっくの昔に終わった事件じゃないか」
「2度目の犯行なんです。今回は監禁中に店主を熱湯風呂に入れてダシをとったとか」
「旨さの秘訣がそこにあると勘違いしたんだろうな」
「バカな野郎です。昨日1時間近く並ばされて食べてきたんですが期待はずれの味でした」
「デューク更家の目くそ、デューク更家の鼻くそを笑うか」
「どういう意味です」
「お前みたいなメディアに踊らされる馬鹿が歪なブームを生むということだ。やるせない事件だ」
「世界で17番目にやるせないですね」
「世界で1番やるせないことを知ってるような口ぶりだな」
「祖父の遺言状に自分の遺灰は海にまいて欲しいと記してあったんです。15歳の孫がその願いを叶えるため学校を休んで越前海岸までやって来たんですが、海に遺灰を投げ入れるフォームが体をしならせた地面スレスレのアンダースロー」
「正解かもしれん。では世界で1番グっとくることはなんだ」
「ベッキーがいつものように奇抜なファッションに身を包んでiPodで音楽を聴いてるんですけど、実はそれは音楽じゃなく落語の演目なんです。柳家小さんを心の底から愛してて、でもどんなトークバラエティでもそのことは絶対ネタにしないし落語関係の仕事をもらう気もさらさらなくただ純粋に落語を聴いてるんです。ある日そんなベッキーが落としたiPodを僕が道で偶然拾うんですけどイヤホンを耳に当ててみたらお化け長屋が流れてきて、あれ落語?と首をかしげた瞬間ベッキーが慌てた表情でやってきて、お願い!内緒にしてて!と手をぎゅっと握ってくるシチュエーション」
「パス」
「受信拒否の人生は味気ないですよ。剣崎さんも情報を発信する側に立ってください」
「ではプロボクサーを目指していた頃の話か、お前の妹をカネで買った話をしよう」
「前者で」
「俺が20歳でプロテストを受けたときの話だ。顔面に軽いジャブを浴びた俺は右目のコンタクトレンズが外れて対戦相手のグローブに貼り付いたことに気づいた。気が動転してたんだろう。うまい具合に目に戻そうとわざとパンチをもらいにいって、右目中心に30発ほど連打を浴びたところで気を失ってしまった。記憶が戻ったのはそれから3年後だ」
「最初のジャブでパンチドランカーになっちゃったんですかね」
「上司に向かってその言いぐさはなんだ」
「最初のジャブでおパンチドランカーになされあそばしたんでしょうかね」
「許す。その代わりシャツのボタンをかけてくれ」
「剣崎さんが考える理想の愛とはなんですか」
「2本のストローをカクテルグラスにさして2人でアロンアルファを飲むことだ」
「束縛する、いや固めるタイプですね」
「一生会話できなくなるけど、一生見つめ合えるだろ」
「ロマンチックなものに思えてきたから不思議です。世界は不思議に満ちあふれてる」
「そろそろ捜査に戻るぞ。あと給湯室から会議室に戻るぞ」
「はい」
「都内で殺害に使用されたコエンザイムQ13を販売している店は何件ある」
「1件だけです。僕の両親が経営している宇崎竜童のヒゲ薬局です」
「そうか」
「表情が浮かないですね。むりやり神輿をかつがされたトム・ヨークみたいに」
「残念だが俺の中でお前は重要参考人の地位に登りつめた」
「僕が犯人だと疑っているんですか。0.8パーセントくらい」
「かける100だ。富士山でいうと8合目まで来てる」
「微分積分は習ってないので」
「調べさせてもらった。刑事のくせ頻繁に権藤組に出入りしているそうじゃないか」
「それは」
「どういうことか説明してみろ。返答次第ではこの場で手錠をかける」
「今度飲みに行ったときにでも」
「今だ」
「1年前のことです。Barでひとり寂しく飲んでたら、隣の席からカクテルグラスがツーーとすべってきたんです。それからまるでドラマみたいにバーテンが言いました。あちらのお客様からです」
「ドキドキするな。部下に全く関係ない話をされてる気がして」
「最後まで聞いてください。そのモスコミュールで権藤組の盃を交わしてしまったんです」
「どういうことだ」
「隣の客というのが女装した組長だったんです」
「よほど組員不足らしいな」
「8割は組長の性癖が原因です。残り2割は事務所のウォシュレットの水圧の凄まじさ」
「お前はあろうことかヤクザと神聖な刑事を兼務してるわけか」
「兼業農家みたいなものです。ピ」
「軽く言っても逃れることはできんぞ」
ピカ。ゴロゴロゴロ。
雷光とほぼ同時に雷鳴が窓をすり抜け耳をつんざいた。剣崎はゴクリと唾を呑み込む。光に照らされた川中の顔が一瞬悪魔に見えた気がした。妙な胸騒ぎがする。何か大事なものを見落としているのでは。焦燥は激しさを増す。何か大事なもの。犯人につながる手がかり。だが雷落後の高揚感がすべてを打ち消した。
「近いな」
「ええすぐ音がしましたね。おそらく半径1km以内でしょう」
「雷は光と音の速度の違いを感じとれる貴重な自然現象だな」
「このように間隔が短ければ短いほど怖いものは他にあるでしょうか」
「小便だな」
「ピカっと光ったとき小便し終えたのにゴロゴロ鳴ったとき又小便したくなる」
「そうだ。ギネスブックにのる頻尿だ」
「お見事です。剣崎さんは生まれる時代が早すぎたのかもしれません」
「そう言いながら不服そうだな」
「なぜなら正解を用意してましたから」
「では正解を言ってみろ」
「短かければ短いほど怖いのは、葬式で出棺してから火葬されるまでの間隔です」
「どういうことだ」
「霊柩車が発射した途端に火葬を始めたんです」
「ブービートラップが仕掛けられていただけじゃないか」
「イグニションを回した瞬間ドカーン!!ガイシャの遺体は霊柩車もろとも炎上しました」
「事件の報告に戻っていた点は誉めてやる」
「犯人はよほどガイシャを恨んでいたんでしょうか遺体を吹き飛ばすだなんて」
「もしくは犯人に結びつく何かの痕跡を消すためだったのかもな」
「脳に埋め込まれたマイクロチップ」
「宇宙人の犯行とでもいうのか」
「マイクロチップの中にイボジョゴ星の英雄イグザビビポロコ親方が生前残したとされる映像が記録されていたのではないでしょうか。実は長男のジャハドブルホンを遺産相続者として指名していたとの噂があります」
「それを危惧した次男のサビビファンホン親方がチップ破壊の目的で地球にやってきたというわけか。そしてガイシャごと証拠を始末した。よし早速イボジョゴ星へ飛べ。てそんな星ねーよ!そんな奴いねーよ!」
「こういうの苦手なら無理にやらなくても結構ですよ」
「身に染みた」
「ちょうどニュースをやってる時間帯ですね。ピ」
ドカーン。
川中がリモコンでTVのチャンネルを変えた瞬間、ディスプレイに映し出された黒い霊柩車が爆破した。それは奇妙な光景だった。剣崎はまるでそのリモコンが世の中の全ての事象を遠隔操作しているかのような錯覚にとらわれた。頭を強くふる。そんなわけあるか。よく観ろ。この映像はLIVEでなく録画だ。疑心暗鬼を払いとばし剣崎は食い入るように画面を見つめた。
「不謹慎ですがアクション映画みたいですね」
「想像以上の火薬の量だな。死傷者がでなかったのが不思議なくらいだ」
「ただ現場はパニック状態に陥りました。まるで長嶋の子を散らす騒ぎです」
「一茂と三奈も参列していたのか」
「ガイシャの交友関係は広範にわたってました。何か大金の匂いがしませんか」
「いや宇宙の匂いがするな」
「剣崎さんが詩人だとは知りませんでした。しかも三流の」
「額面どおり受けとればいい。犯人は宇宙人だと思う」
「またまた」
「別の表現をすると犯人はお前だ。ドーン!」
「僕が犯人でしかも宇宙人だと言うんですか」
「否定するファクターがひとつもない。キーング!」
「可哀想に。パンチドランクがぶり返したようですね」
「そのリモコンはどう考えても地球の文明を超越している」
「このくらいの機能はちっとも珍しくありません」
「今お前が宙に浮いてるのはどう説明する」
「そういう機能です。介護用機能です」
「お前が一人のくせたまに我々はと言うのはどう説明する」
「背後霊との共同見解を述べてるだけです」
「なんだこの雷ボタンは。なぜリモコンで自然現象を司れるんだ。ピ」
「あ、勝手に押さないでください」
ピカ。ゴロゴロゴロ。
一瞬で雷光が剣崎の身体を包んだ。ビリビリビリ。稲妻が壁を突きぬけ剣崎を直撃した。激しい電流が全身を走る。見えない手で心臓を鷲づかみにされたような抗うことの出来ない圧迫感。死。明滅する意識。その瞬間、神が剣崎の脳を強く揺さぶった。
「大丈夫ですか剣崎さん!」
「うぅ」
「しっかりしてください!」
「閃いた」
「良かった。意識を取り戻したようですね」
「閃いた」
「剣崎さん?」
「閃いた!」
「可哀想に。一休宗純の霊にとりつかれてしまったようだ」
「犯人が分かったんだ」
「今の衝撃でですか」
「ああ全ての謎は解けた」
「駆け足になってる事情はよく分かります」
「時間は有限だからな」
「松浦美香を殺害した犯人は一体誰なんですか」
「キーワードはすでにでていた。逆から読めばいいんだ」
「つまり逆から読めば犯人を特定するメッセージが現れるんですか?」
「その通りだ」
「リモコン。ンコモリ。ハっ!ウン」
「早まるな!全てがぶち壊しになる」
「勇み足でした。何を逆から読めばいいんでしょう」
「犯人はすでに自供していたんだ。無意識下でな」
「夢?」
「そうだ」
「寝言?」
「冴えてきたじゃないか。メモを読み返してみろ」
「よくいにりとをうそくやへまやのあがくぼ」
「そっちじゃない!」
「ぼく、がこ、ろした!!僕が殺した!!」
「そうだ。急激にテンションが下がった後だがな」
「田中なんとかの身柄を確保してきます!」
「意地でもしょっぴいてこい!捕獲マシーンになれ!」
「ラジャー!」
田中なんとかはそれから約3時間後に逮捕された。逃走中の山手線の電車で昼寝して3周目に差し掛かったところでたまたま盗撮目的で乗り合わせた船頭に身柄を確保された。剣崎はその情報を遮断した。櫂の先端についた小型カメラのことも忘れた。犯行の動機はガイシャの松浦美香が運営していた「淡々と猫を虐待するよ」という人気ブログにトラックバックを何度も送ったのに無視されたからという到底理解し難いものであった。お見合いコンピュータのサーバーにハッキングして縁談までこぎつけたと自慢気に自供する田中なんとかの顔に剣崎は心の中で唾を吐きかけた。寝てる間に雷を落とした。その晩。
「剣崎さん。犯人逮捕おめでとうございます!」
「ああ。お前もよくやった。寝言をよくメモしていたな」
「光栄です」
「まさに天啓だった。俺を媒体にして神が謎を解いたようだ」
「小学生が思いつきそうな謎でしたけどね」
「乾杯!ぷはー。うまい」
「乾杯!ぷはー。このミミガー最高ですね」
「もっと飲め。もっと食べろ。ここは俺の奢りだ」
「いただきます!ごくごくごく。むしゃむしゃむしゃ」
「おいおい耳から飲んで食べる奴なんているか。ワハハハハ」
「ミミガーだけに」
「ミミガーだけに」
「支払いは現金それともラード?」
「ミミガーだけに」
「ミミガーだけに」
「ぷはー。最高だな川中」
「最高ですね剣崎さん。ぷはー。三臓四腑にしみわたるー」
「少なッ!やっぱ人間じゃねー」
その翌週、川中はイボジョゴ星へ向け旅立った。そこで驚愕の事件が巻き起こるのだがそれは又別のお話。
<終>